2025年6月、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦する派遣メカニック・望月聖也。
幼少の頃よりクルマ好きで、派遣メカニックは入社前からの夢だったとのこと。
そんな彼に直撃インタビュー。
まずは前編。望月少年が静岡スバルへ入社して働くまでのお話です。
=このたびは、NBR選出おめでとうございます
ニュルブルクリンクへの出場は、入社前からの夢でした。レースメカニックにずっと憧れていたので、今回は本当に嬉しいです。
=入社前からの夢なのですね
幼い頃から車が大好きで、特にスバル車は身近な存在でした。父が長年スバルの車を乗り継いでいた影響が大きいですね。中学時代は、少し変わった子供だったかもしれません。娯楽の少ない環境で育ったこともあり、テレビゲームよりもプラモデルやラジコンに夢中でした。物を組み立てたり、改造したりすることに、幼いながらも面白みを感じていたんです。今思えば、この頃からメカニックの素養があったのかもしれません。高校生になると、将来の進路について真剣に考えるようになりました。レースメカニックという職業に憧れを抱くようになったのもこの頃です。しかし、レースメカニックへの道は非常に狭き門であるという現実を知り、どうすればその夢を叶えられるのか、途方に暮れていました。さらに、「レースメカニックという仕事は、将来性がないのではないか」という不安も感じていたのです。
=進路を明確にしたのは?
当時の静岡店のフロントスタッフであった藤田さんに相談に乗っていただきました。藤田さんは、整備士の専門学校に進学し、4年間かけて一級整備士の資格を取得することを勧めてくださいました。二級整備士の資格であれば2年間で取得可能ですが、今後の自動車業界はハイブリッド車や電気自動車が主流になると考えられるため、一級整備士の資格を取得しておいた方が有利であるというアドバイスでした。
藤田さんご自身も仕事をしながら一級整備士の資格を取得された経験をお持ちで、その苦労話を伺ううちに、私も4年制のコースに進学することを決意しました。
=その後静岡スバルへ入社された理由は
スバルのレース派遣制度に魅力を感じたからです。普段はディーラーで整備士として働きながら、レースにメカニックとして参加できる機会があるなんて、素晴らしい制度だと思いました。もちろん、静岡スバルという会社になじみがあって好きだったこと、給与が比較的高かったことも、入社を決めた理由の一つです。
=実際に働いてみていかがですか
ディーラーでのメカニックの仕事は、決して楽なことばかりではありません。しかし、お客様が安全に車を運転できるように、しっかりと整備することが整備士の重要な役割であり、そこに誇りとやりがいを感じています。アメリカやヨーロッパと比べると、日本では整備士の地位は決して高いとは言えませんが、お金の面だけでなく、やりがいも感じられる仕事だということを、多くの方に知っていただきたいと思っています。今はいろいろ魅力的なものが多くてクルマ離れが進んでいると言いますが、若い世代の方々にも、もっと車に興味を持ってもらえたら嬉しいですね。
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